2020/02/09 14:39



~ 着物は地域でシェアする時代へ ~

“すたれていく着物文化を、もう一度輝かせたい!”

これは、久賀屋の思いです。



しかし、きもの処 久賀屋では、もう何年も着物を売っていません。

正確にいうと、着物を売るのをやめたのではなく、商品はあるのですが、買う方がいらっしゃいません。


着物は「買う」ものから「借りる」という意識に、多くの方がなってきているためです。



また、着物をお持ちの方も、ご高齢のため、またお手入れが大変なため、着物を手放したいと思っておられる方も多いのが現状です。


そのような状況ですので、全国の田舎の呉服屋が、軒並みお店を畳んでいます。


久賀屋もいままでのあり方では、呉服屋をやめなくてはなりません。



“地域のために、田舎の呉服屋が出来ることは何だろう...”と、久賀屋は考えていました。



そんな中、お店に来られたあるお客様が、こんな話をされました。

「先日、もう着なくなった着物を山ほど持ってリサイクルショップに行ったら、『全部で500円でしか買い取れません』と言われたの。『いい着物だからもっと良い値段で買い取ってもらえないかしら?』って言ってみたけど、『うちにはゴミでしかないので、500円が精一杯です』って。持って帰るのも大変だから、仕方なく500円で引き取ってもらったの。あんなに高くて良い着物が“ゴミだ”って言われて、もう悔しくて悔しくて...」。


思い入れのある着物のことで、今までこんな嫌な思いをされている方は少なくないでしょうし、これからも増えることが予想されます。

これまで聞いてきたお客様の「着物は買わずに借りたい」という声や、「うちのタンスに眠っている着物をどうにかしたい」という声を汲み、久賀屋が辿り着いた答え。

それは、

“着物を個人所有ではなく、地域でシェア(共有)したらどうだろう?”




そこで、この2020年に、きもの処 久賀屋は大きなチャレンジをします!



そのチャレンジの内容は、次のブログでお伝えします。